大手町

04_大手町大手町の町名は大手郭、即ち城郭の大手門のあった場所に由来します。
掛川城の復元整備と共に大手門が復元され大手門番所も移築されました。
町内は城郭を望む大手門を中心に観光スポットとなっています。

大手町の屋台は明治20年に建造された掛川でも古く歴史のある屋台です。
屋台の幅が祭りに参加する町内一広いため区画整理前の昔の狭い道路では他町の屋台とのすれ違いが難儀で鉄火の腕が問われたものです。
余興は子供の「喜撰」が昭和12年から、青年の「かっぽれ」が昭和24年から引継がれ踊っています。
その他、青年の「大原女奴」「芝で生まれて」子供の踊りは可愛い「紙人形」で余興の華を添えています。

法被
藍染め紺地、一面に「大手」と「王手」をしゃれて、将棋の「王将駒」と、と金をもじった「て金」、背中に「祭」の崩し字。

提灯(弓張り)
上下に朱引き、「大手連」の文字。

屋台(彫り物、天幕)
幕末から明治の作と言われるが不祥。大正6年に総漆。
鯉と竜虎の彫刻を欄間に配する。

余興(手踊り)
かっぽれ、小原女奴、芝で生まれて、喜撰、紙人形

連雀町

04_連雀連雀町は、東海道掛川宿の中央に位置し、栄えてきました。
現在の山車は、大正12年関東大震災の年に作られたものと云われており、今年で98年目を迎えます。
11年前の大祭時に、漆塗りや、彫金の全面改修を終えた伝統ある山車をぜひ御覧ください。

手踊りには、旅の芸人が伝えた「おいとこ」や「吉原雀」この2つの踊りは明治の初めから現在に至るまで伝統的に引き継がれております。
大祭時のみ踊られる「吉原雀」の優美な衣装と踊りは、連雀町の特色となっております

掛川祭りの参加町


肴町

04_肴町肴町は、掛川駅通り東側に位置する、下町気質と粋の良さが売り物の人情味溢れる町です。

平成6年より構想10年、平成9年の新築、平成15年の漆塗りにより、全区民が力を結集した山車が完成いたしました。
山車本体は、宮大工、寺田建築の卓越した技術による力作であります。
彫刻は、越前三国伝統の名工・二代目流張師(志村孝士氏)の会心の作であります。
そして、漆塗りは木曽楢川・(有)かどや漆器店、金具は小瀧神仏金具店による、黒にプラチナを基調とした優美な比類なき力作に仕上がっております。

決して大きな町ではありませんが、人情味あふれる町、それが肴町です。

法被
忠臣蔵をしゃれた、黒地に白襟、「四十七士」の名前入り。向こう鉢巻、背中に大石蔵之助の「山鹿流陣太鼓」にちなんだ巴紋。
または、鼠の地に、背に「魚」の朱文字、裾に鷹羽違い羽紋と巴紋。

提灯(弓張り)
上に朱引き、「魚若連」の文字。図柄あり。

屋台(彫り物、天幕)
平成9年に新調。
祇園の守護紋の天幕、豊千禅師、赤穂浪士、龍上観音、龍上仙人などの彫刻を欄間に配している。御簾脇には寒山拾得の彫刻。

余興(手踊り)
四十七士、木遣りくずし、桑名の殿様、五万石、お伊勢参り