十王町は、戸数100あまりの町で、歴史と落ち着きのある町です。
町内には子安延命地蔵尊「菩薩院十王堂」があり、毎年7月16日の御開帳は多くの善男善女で賑わいます。
十王町の山車は、大正10年に完成し、その彫、品の良さ、格調の高さは掛川随一と称されてきました。
しかしながら、歴史の経過とともに劣化や剥離が目立ってきた為、平成15年に屋台の全面修復を行いました。
精緻を極めた手彫り彫刻、格調高い色調の刺繍で重量感のある天幕、変り塗りの漆、繊細な細工を施した彫金、細い竹の節を丁寧に組み合わせて文様を描いたすだれ等修復した職人を唸らせた、絢爛豪華な屋台を是非ご鑑賞ください。
法被
藍染め紺地、一面に「十王」の飾り文字、裾に山吹色の「菱紋に王」の文字。提灯(弓張り)
裾に朱引き、「十王」の文字。屋台(彫り物、天幕)
大正10年の作。
大正10年当時700円の大金をかけたと言う、天幕に獅子をあしらう、欄間の彫刻は「富士の巻狩り」の図。
御簾脇に「獅子の谷落とし」の彫刻。余興(手踊り)
深川、大漁節、越後獅子、遠州音頭、奴さん、手拍子そろえて