中伝馬と呼ばれていた往時、元掛川警察署付近には脇本陣が置かれ料亭、置屋、問屋場等で大いに賑わいを見せていた様です。
明治6年大修理と屋台中に有り當町屋台が二階勾欄、三階朝顔型に改修されました。
欄間は立川流、高村他之助の彫物、大輪は掛川唯一朱の漆掛、装飾幕は緋色地に波涛飛龍の図と大変華やかな雰囲気を醸します。
出し物は「桃太郎、供奴、俄獅子、志賀山三番叟、木遣りくずし」を揃えて居ります。
自町に長唄や能管龍笛の師匠が住居しておりましたのでお稽古は厳しかったと聞いております。
現行の囃子「本町二丁目、官女、鞍馬山、月の巻、浅妻舟」今は余り囃さない元禄花見踊り、越後獅子、五郎時宗、本しゃぎり等もありました。
先ずはご覧頂ければ幸いです。
法被
藍染めの深い紺地に、「中」の字を一面にあしらう。背に「祭」の崩し字。提灯(弓張り)
上半分の朱引きに「中町」の文字、「(読めず)」の文字を大書。屋台(彫り物、天幕)
幕末から明治初期の作。掛川の屋台として現存する唯一の三階建ての屋台。
龍の刺繍の天幕、節分、唐子、桃太郎の彫刻の欄間とともに、中町の屋台は三階部分に波に千鳥の彫刻がある。余興(手踊り)
桃太郎、俄獅子、志賀山三番叟、供奴、木遣りくずし