西町

奴道中西町の由来は室町時代の文明年間、今川義忠の命により重臣である朝比奈氏が天王山に城を築いた。
この時、東海道を現在の地に移し併せて西宿の住民を移住させ西町となり江戸時代には西町口番所として木戸口を設け警備と交通の規制に当り伝馬町の役目も担い古より縣河宿13街区の西の要として存在に重きを置かれていました。
この様な事から火町西町と呼ばれ今もって責任と誇りを継承しております。
平成17年には宮大工飛鳥工務店の名工により前屋台を元に木目の美しい総欅造りに龍虎の刺繍を施した天幕の城下町にふさわしい屋台となりました。
昨年からは美観と環境に配慮した長持ちを乗せた荷車も注目を浴びています。

今年も奴紋を背に粋な法被、そして四十五年続く道行で大祭りを盛り上げます。

法被
極淡い灰緑の地色、裾に「にし」をしゃれた、二本四本の格子模様。背中に金の奴紋。

提灯(弓張り)
上に朱引き、「西町」の文字。
役提灯(弓張り)
蝋引きの白地に、「に組」の文字、金の奴紋。中央に役線。

屋台(彫り物、天幕)
昭和30年新調。
天幕に竜虎の刺繍。御簾脇から、欄間にぐるりと「東海道五拾三次」を彫りこむ。珍しい薄漆塗装。

余興(手踊り)
かんちろりん、ノーエ節、奴さん、手拍子


昔の西町の祭り