さくら咲く学校で行われた、静岡県農林技術研究所森林・林業研究センター主催の「林業IT 化アイデアソン@掛川 」
初日前半は、林業の現状を、山の現場や掛川森林組合社屋に行って学習。
その後、IT分野の現状と言うことで、ドローン体験やNEC ソリューションイノベータの展示体験など。
これらを踏まえた上で、国際大学GLOCOM准教授・主任研究員の庄司 昌彦先生をお迎えしてのアイディアソンの開始です。
初日の最後に、参加者全員でアイディアシート(他アイディアソンでのものですがこんな感じ)を各3枚づつ作成。
それから参加者を3グループに分け、グループ内でそれぞれのアイディアシートを見て、良いアイディアだと思うものに☆を付け、12ブロックに分けられたテーブルごとに一番星の多かったアイディアを発表して、初日は終了。
2日開催のアイディアソンなので、1日のみ参加の方もいましたし、一度自宅や市内のホテルに移動した方もいましたが、さくら咲く学校は元小学校なので、校庭にテントを張ったり、教室内に布団を敷いたり寝袋を持ち込んだりで、深夜まで交流を深めた方も参加者の1/4くらい。
私も久しぶりに夜更かししてしまいました。
アイディアソンも重要ですが、こういった同業、異業種、行政が集まる場での懇親会はためになりますね。
さて一夜明けて二日目。
昨日のアイディアシートの優秀なものと、その他敗者復活のアイディアを12のテーマに分け、それぞれそのカテゴリでやりたい方4人でグループ化。
テーマの中には希望者が4人に足らず見送りになったものもあって、最終8テーマのグループに。
これ以降は、このグループ単位での活動となりました。
まずは、それぞれのテーマでやりたいことを具体化。
その後、それぞれがマンダラートを使った目標設定シートを作って、それをグループ内で共有。
最終的には、そのアイディアが実現したときの未来の新聞記事を、いつの何新聞で、見出し、写真も含めて記事を模造紙に書く、といったもの。
そしてグループごとに制作した新聞の内容を発表して、終了でした。
アイディアソンとして、今までやったことのないワークショップもあり、その部分でも今後に役立てることができそうです。
今回の林業IT 化アイデアソン、今すぐできそうなアイディア出しというよりも、将来の林業を想像してこんなことができたら良いなといった未来志向で考えられたのが良かったです。
中には突拍子もないアイディアが出てたりもしましたが、AI、Iot技術は進んで来ていて、「それは難しい」と今思っていても、実現しそうな事もたくさんありそうです。
初日のアイディアシートの中で考えた、「赤外線センサーとライト、ブザーで獣害対策」というアイディア。
アイディアのみどころか、実際に実現して投入されている事例が、アイディアソンの翌日に記事になっていました。
イノシシなど野生動物が農作物を荒らす被害が千葉県でも深刻化する中、JA木更津市(梅澤千加夫代表理事組合長)は11日、同市矢那地区の水田近くに“秘密兵器”を繰り出す。北海道生まれのオオカミ型フィギュア(模型)「スーパーモンスターウルフ」。動物を赤外線センサーで感知すると、咆哮音を発し、目が炎の色に点滅。その迫力に防衛本能に目覚めた動物が出没しなくなるという優れモノ。本州以南での設置は千葉県が初で、撃退効果への期待が高まる。(菊池一郎)
日本の林業は明るい、かもしれませんね。