祭りと参加者をつなぐ活動が始まっています。
ひょんな事から、この「ザ・おまつりネット」の上嶋さん(浜松のライブハウス「窓枠」の会長さんで、NPO法人 ミナの森プロジェクト プロジェクトプロデューサーだったりします)に、丙事務所にて説明いただきました。
とりあえず概要としては
「地元の方」のお世話を受けながらお祭りを楽しみたい人をお誘いします。
もちろん有料です。
過去の新聞記事を見てみると
伝統的な民俗芸能が数多く残る三遠南信地域のNPO法人などが、地域の「お祭り」に観光客を受け入れる仕組み「ザ・おまつりネット」を考案し、参画団体の獲得に奔走している。祭りの主催団体が地元に精通した案内役の「お世話人」を立て観光客に新たな楽しみを提供する。地元の負担感や不安感の軽減を図りつつ、地域が連帯して訪日外国人観光客の誘導と伝統文化の発信を試みる。といった、訪日外国人観光客へのアプローチや
のように、訪日外国人観光客だけでなく、日本人の観光客もターゲットになっています。地域の伝統的な祭りの主催者と参加者をインターネット上でつなげる交流の試み「ザ・おまつりネット」が始動している。お祭り情報を集約したサイトを開設し、観光客がサイト経由で地域住民と触れ合う機会を結ぶ。発案者の浜松市中区の上嶋常夫さん(66)は「地方に残る素晴らしい文化を発信していきたい」と意気込んでいる。
地元の日本郵便とも協働していく予定ということなので、関心がある多くの方へ情報が流れると思います。
各地祭りのロコガイド付き、観光案内マッチング的なものですが、上嶋さんの話を聞くと、それだけでは無さそうです。
祭りの観光客をガイドするだけでなく、祭自体に一緒に関わってもらって準備、片付けまで体験してもらってもいいんじゃないか、とのこと。
自分の地区もそうですが、祭りの運営の主体になっている祭青年の人数減少、高齢化がどんどん進んでいます。
その対応のひとつとして
全国の神社などで春祭りが本番だ。国生みの島として知られ、タマネギで有名な淡路島の北部、兵庫県淡路市育波の里地区では、春と秋のお祭りに、なんと「罰金制」が存在する。という記事がネット上で話題になりましたが、それだけ祭りの存亡に危機感があるところがあるということでしょう。
地元の人間に罰金まで科して祭りを維持するのも仕方ない部分はあるかもしれませんが、外部の人にボランティア的に、しかもお金を出すのでなく、相手に払ってもらって関わってもらうというのもうまくいけば面白いですね。
一度体験してもらって気に入ってもらえたら次年度以降も来てもらえそうですし、そうなったら祭りの時だけにしても地元の人間と同様、参加する方にも第二のふるさとができたような感じになるでしょう。
そして将来的には移住してきてくれる人も出てくるかも。
まあ実際にやってみないと、本当にそういった条件でも来てくれる人がいるか分かりませんし、地元としてどう対応するかも考えないといけないでしょうが、まずは祭り当日屋台の綱についてもらって一緒にお酒を飲みながら昼食、夕食も祭り青年と一緒に取る、からでもいいかも。
とにかく、面白そうだからやってみるかって地区が出てくることを、期待します。