栄町

05_栄町私たちの町は、明治二十二年に「停車場通り」として誕生しました。
昭和初期に、この付近に在住していた人たちが、将来この辺りが栄える町になるようにと、「栄町」と名付けたのが町名の云われです。

昭和二十七年に建造された初代屋台は平成八年をもって勇退し、平成九年には、区民の創意の集大成とも言える二代目屋台が完成しました。
掛川に合った屋台をと、外観はもちろん、細かい部分にも様々な知恵が織り込まれています。

彫刻は伊藤章晴氏(三ヶ日町鵺代、現在の浜松市北区三ヶ日町鵺代)の作で、その題材は、鳳凰、二十四孝(湧泉躍鯉・考感動天・鹿乳奉親・扼虎救親)、粟穂に鶉、波に鶴・亀、竜仙人、傘乗り仙人、瓢箪から駒、といったもので、区民の願いが込められています。

障子は落ち着いた梨子地塗りに『四君子』の金蒔絵を中國漆器店(長野県木曽郡楢川村、現在の塩尻市)にて施し、平成十五年には、車輪に意匠を凝らした本漆塗りを施しました。

平成十八年からは、長唄「助六」(手踊り)を披露しています。
平成二十五年には、京美刺繍工芸により「梅に鶯」「紅葉に鹿」の刺繍入り天幕が完成しました。
適度な全面刺繍に、工夫された配色と技法で、立体的な見ごたえある作品です。

平成二十六年には、昭和三十九年製作の小獅子が青年の手で修復されダシとして復活しました。

法被
明るい茶の地、裾に波菱、祭の飾り文字、背中に「栄」の朱文字。

提灯(弓張り)
上に朱引き、「さかゑ連」の文字、裾に「栄」の文字。

屋台(彫り物、天幕)
平成9年に新調。
欄間に鳳凰、瓢箪から駒、二十四孝の内四話、御簾脇に龍仙人、傘乗り仙人などの彫刻を配する。

余興(手踊り)
河太郎、かっぽれ、桑名の殿様、金毘羅船々

昔の栄町の祭り